シードゥエラー4000が現在ロレックス最高の1本たる理由

みなさんはシードゥエラー4000をご存知でしょうか。2017年にわずか3年ほどでディスコンになった、ロレックスとしては非常に稀有なモデルです。今回は、このシードゥエラー4000にスポットをあてて、このモデルがロレックス最高の1本たる理由について書いていきたいと思います。

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みなさんはシードゥエラー4000というモデルをご存知でしょうか。

シードゥエラーと言えばもちろん、ロレックスのモデルになるのですが、シードゥエラー4000?現行のシードゥエラーじゃないの?という方もおられるかもしれません。

2014年に突如現れ、その後わずか3年ほどで姿を消した、現行モデルに一番近い短命モデルということで、今後も目が離せないモデルの1本ですよね。

そこで、今回はこのシードゥエラー4000について、このモデルが現時点で、ロレックス最高の1本である理由について書いていきたいと思います。

シードゥエラーの歴史

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もともとサブマリーナーの上位機種として開発されたシードゥエラー。

ケースサイズ40mm、サイクロップレンズ無しのモデルを正統とするのであれば、その製造期間は、初代Ref.1665 で1967年~1980年頃、二代目Ref.16660 で1978年~1990年頃、三代目Ref.16600 で1990年頃~2008年になります。

このあと、ケースサイズが44mmにサイズアップされ、サイクロップレンズ無しで防水性能が3900mとなるディープシーが発売され、見方によっては正統はいったんは途切れたように思われました。

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その後、なぜか突如として、2014年に、もともとのシードゥエラーの正統を受け継ぐ四代目となるモデルが誕生します。

これが、今回ご紹介したいシードゥエラー4000、Ref.116600 になります。

その製造期間は2014年から2017年と、わずか3年ということで、その存在すら知らないという人が多い理由にもなっております。

不人気モデル

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なぜか突然の復活をとげたシードゥエラー4000ですが、すでにディープシーがラインナップされていたこともあり、また定価がディープシーとサブマリーナーの間で、その位置づけがよく分からず、ありえないほどの不人気モデルに。

つまり、プロ仕様のオーバースペックモデルを買おうという人は当然、ディープシーにいくだろうし、ロレックスのダイバーズウォッチというアプローチで買う人はサブマリーナーにいくと。

そうなってくると、シードゥエラーを選ぶ人というのは少ないということで、不人気モデルになってしまったのでしょうか。

結果、ロレックスの歴史上としては非常に珍しい、わずか3年間で製造中止となってしまいます。

現行シードウェラー

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2017年に登場した現行モデルのシードゥエラーは、50周年記念ということで、新世代ムーブメントを搭載し、ケースサイズも43mmにアップされ、おまけにサイクロップレンズも採用された正統とはかけ離れたものになりました。

好みはあるでしょうが、往年のシードウェラーを愛する人にとっては、やはり、40mmのケースサイズとサイクロップレンズ無しというのは、外せないと思うのですがどうでしょうか。

ロレックスのスポーツモデル全てが入手困難という、いわば異常事態の現状では、当然のことながら現行シードゥエラーにもプレミアム価格がつけられてはいますが、供給が落ち着いた時にどうなるかというのは非常に興味深いところではあります。

シードゥエラー4000の魅力

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では、シードゥエラー4000の魅力はどこにあるのでしょうか。

やはり、個人的に一番、魅力に感じるのは、シードゥエラーの正統を受け継いでいること。

何度も言いますが、40mmというケースサイズ、サブマリーナーと違いサイクロップレンズ無しの日付表示といったシードゥエラーの由緒正しい伝統を受け継いでいることが一番の魅力だと思います。

また、三年間という非常に短い製造期間と、なかなか人気が出なかったという、不遇にあったというのも、王者ロレックスの輝かしい歴史の中では非常に愛おしい存在だと思うんですね。

ロレックスでも失敗することあるんだ、みたいな。

失敗といっていいのかどうか分かりませんが、やはり、三年間でディスコンというのは、どう考えても普通ではありませんよね。

シードゥエラー4000の今後

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2017年にディスコンとなり、現行モデルに非常に近いモデルで、これだけレアなモデルは他に存在しないということで、色々な意味で今後が楽しみなモデルでございます。

今までのセオリー通りにいけば、値上がりは必至といったところですが、現在の価格を見てみると、安いもので130万円台、高いものになると180万円台のモデルも存在します。

当時の定価が、確か107万円ほどだったので、それなりのプレミアはついてはいるけれども、個人的にはもう少し上がってもいいのではと思うんですけどね。

ディスコンになってる以上、今後新たに販売されることはまずないだろうし、現在流通しているものの奪い合いということで、じわじわと価格の方も上がっていくのではないでしょうか。

まとめ

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

若干、マイナーなモデルではありますが、今回はシードゥエラー4000について好きなように書いてみました。

あくまでも個人的な意見ですので、そこのところはご容赦を。

とはいえ、色々な意味での入手困難さ、シードゥエラーの正統、ほぼ現行モデルという信頼性、まず他人とかぶらないレア度など、総合的に考えると、このシードゥエラー4000は現在、ロレックスの中でも最高の1本と言えるのではないでしょうか。

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Source: 時計怪獣