【転載】マーケットは持ち直している？ 2つの理由から「トレンドに逆行」している腕時計がある

2023年12月5日

市场回暖？部分名表“逆势上涨”，原因有两个

中国の時計フォーラムサイトから、「市场回暖？部分名表“逆势上涨”，原因有两个」と言う記事がありましたので転載いたします。

「マーケットは持ち直している？ 2つの理由から「トレンドに逆行」している腕時計がある」的なタイトルです。

昨年のバブル崩壊から相場が下がり続けている腕時計の価格ですが、コスト増なのでメーカーの小売希望価格は上昇を続けています。

また一部の有名なプレミアムモデルの価格は確かに下落傾向になると思いますが、全体的には「あれもこんな価格になっちゃったんだ！」と言ったような相場上昇を感じる様な気もしています。

例えばオメガのムーンウォッチとか・・・IWCのインヂュニアとか。

今回の記事では、「マーケットは持ち直している？ 2つの理由から「トレンドに逆行」している腕時計がある」とあり、全てではないけれど、何かしらの理由で上昇傾向のモデルがピックアップされると思われますので、その「理由」を一緒に確認していきたいと思います。

今回もGoogle先生とDeepL先生にお願いして転載翻訳しております。

市场回暖？部分名表“逆势上涨”，原因有两个

元の記事はこちら

著者：燕宝平
今年に入ってからも、高級時計市場は急激に落ち込んでいますが、しかし、今年の下半期にいくつかの腕時計の相場が「反発」し始めました。ヴァシュロン・コンスタンタン、IWC、オメガを含め、市場のいくつかのモデルは、高級時計市場全体が低迷する中、一部モデルの市場価格が回復し始め、一部の「注目モデル」も誕生しています。

オメガスピードマスター 3861 “グリーンゴールドバー"

注目すべきは、最近のいくつかのモデルの「上昇」は、ロレックス、オーデマ・ピゲ、パテック・フィリップ、リシャール・ミルに焦点を当てた2022年の「時計の投機」とは異なり、1つずつ手を変え、1つのレベルを押し上げたことは注目に値します。次々と太鼓を叩いて技を広めていきます。最近の一部のモデルの上昇は、時計ブランドの「二大経営戦略」の効果によるもので、徐々に現れ始めています。

ロレックスデイトナ 116500LN

時計の「定価」の上昇、相場を引き上げる。

ここ数年、時計の定価は大幅に上昇し、一部のモデルの定価は数万（中国）元、あるいは十数万元も上昇しました。これは高級時計市場の上昇を直接牽引しました。例えば、ヴァシュロン・コンスタンタンパトリモニー 85180の定価は、この1年間で22万元から25万元以上も上昇し、フィフティーシックス・コンプリートカレンダー 4400Eのスティールモデルの定価は、15万元から21万元以上に上昇しました。そして、ジャガー・ルクルトのマスター・ムーンフェイズは、昨年の70時間パワームーブメントへの変更後、8万ドルから現在は9万2000ドルになりました。

ヴァシュロン・コンスタンタンフィフティーシックス・デイ/デイト

割引、為替レート、二次市場などを考慮しても、定価の大幅な上昇は、購入者が最終的にこの時計を購入する際には必然的により多くの出費が必要になります。さらに、特に上記のヴァシュロン・コンスタンタンや、ジャガー・ルクルトなどのモデルは、いずれも市場における人気のレギュラーモデルであり、しばしば購入者のファーストチョイスとなります。ニッチで人気のない時計は、たとえ定価がどんなに高くても、「壊れやすい価格」になることがよくありますが、人気のあるモデルの場合、市場の需要はここにあり、定価の上昇の影響はさらに大きくなります。

ジャガールクルトの新しいマスタームーンフェイズ

限定的で無制限の生産が相場を引き上げる。

ここ数年以来、さまざまな時計ブランドは一般的に、限定生産および無制限の生産方法を採用し始めています。つまり、かっこよくて美しい新型モデルはいくらでも発売できるのですが、その生産量は非常に低いのです。お店に直接行っても買えないかもしれないし、入荷待ちに並ばないといけないし、1年半並ぶのはもはや普通です。3代目のオメガスピードマスター「スヌーピー」や、最近のIWC カラーセラミックパイロットウォッチ「レイクタホ」などの特別なモデルは、通常のモデルよりも構成や外観が優れており、また入手が困難です。

オメガスピードマスタースヌーピー3rd

これらの特別なモデルは比較的多く発表され、各モデルの生産数もそれほど高くないため、次から次へと「ホットモデル」が生まれやすいのです。供給量が少ないは、狼が多く肉が少ないため、これらの「人気商品」は比較的高い価格を維持しています。時計市場全体が低迷する中で、突然現れることもあります。

IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・ホワイト・セラミック “レイク・タホ"

値上げと供給の引き締めは何を意味するのか。

これは、高級時計市場全体が現在比較的低迷していることを示しています。

マーケットが低迷しているのだから、時計の価格を下げるべきだ、価格を譲歩すれば人々が購入するだろう、と言う人もいるかもしれません。しかし、腕時計は大量消費者向けの製品ではないため、そうではないのです。例えば時計の定価が10万元だとします、景気が悪いため価格を下げて9万8,000元で販売します。ですが、買えない人はまだ買えません。 2000元安いから買うというわけではありません、問題は9万元です。逆に、高級時計のターゲット層はそこまで価格に敏感ではなく、以前の定価が10万元だったのが10万2000元に値上がりしても、10万元のたった2,000元でした。腕時計の生産量は比較的少なく、年間生産量が数千本、数1万本、あるいは数10万本のブランドがごく一般的であり、その生産量はそれほど増加しません。そのため、収益の伸びを維持するには、1つの時計の価値を高めるしかないのです。

LVの新世代 “一体型"ラグジュアリー・スポーツウォッチ「タンブール」。

供給の引き締めという点では、世界経済の変動も影響しており、多くの人が高級時計を「買えない」こともあります。時計ブランドの中には、多くの商品ラインナップを持つところもありますが、今は時計を買う人が減っており、特にエントリーシリーズは売れなくなってしまい、数を減らし始めています。ですので、十分な購買力のある「トップ」の消費者を満足させるため、「トップ」のハイエンドモデルに全力を集中します。たとえば、つい最近、LV は新世代の「一体型」高級スポーツウォッチタンブールを発売し、定価は140,000元に引き上げられ、タンブールストリートダイバーを除いて、以前の低価格モデルはすべて製造中止となりました。定価6万超えでスタートしたハイエンドモデル。それが真実です。

ハニーゴールド製のA.ランゲ＆ゾーネ 1815 スプリットセコンド・クロノグラフ。

したがって、景気変動時には、一部の高級時計の売上がトレンドに反して増加することがわかります。親愛なる皆さん、過去 100 年または 200 年から今日に至るまで、高級時計 (懐中時計、時計) は常に社会の少数の裕福な人々の役に立ってきました。これは今も変わっていません。いかなる経済環境においても、時計は常に「頂点」を目指して進みます。

まとめ

いかがでしょうか？

「【転載】マーケットは持ち直している？ 2つの理由から「トレンドに逆行」している腕時計がある」でした。

やっぱりマーケットは持ち直していませんね。ただキラーモデルがあるのは確かのようです。

高級時計市場は不振が続く中、一部モデルが価格の反発を見せています。特に、定価の上昇や限定生産による特別モデルの影響が顕著であり、これらの要因が市場の変動に対するブランドの対応策に影響しています。高額な価格を持つ人気モデルは、需要があり続ける中で価格を維持し、生産制限によって希少性を高めています。一方で、市場全体が低迷するなかで、価格の引き下げが需要を喚起するという一般的な経済原則が、高級時計においては必ずしも適用されていないことが強調されています。最終的に、高級時計は富裕層の象徴であり、経済の変動に関係なく常に特別な存在として位置づけられています。

そうですよね、腕時計を購入する層は「値上げだ、なんだ」と言う声も多く聞かれる反面「結局買ってるじゃん」的なお金にゆとりのある方が多いのです。

安い時計よりも、「高い時計」に集中しスペックを上げ高価にすればするほど裕福な購入者もメーカーもWIN-WINな訳です。

買える層が減ってる中で、増収するには定価を上げ、限定商法や希少性を増して話題作りをしてでも売っていかなくてはいけません。

こうした下向きの時期は、みんなが常に欲しいモデルを種類多く少数生産で裁いていくスタイルが良いんですね。

消費者的にはモヤモヤしますが、メーカーが儲かってないと次の作品が生まれませんので応援するしかありません。

今後もしばらくは高級化路線・限定販売・希少性話題作りが続きそうです。

それではまた！