【IWC】マーク20(マークⅩⅩ)が登場し、マーク18(マークⅩⅧ)のシルバー文字盤はより貴重な存在に!?
ブログ担当者:須川
■【IWC】マーク20(マークⅩⅩ)が登場し、マーク18(マークⅩⅧ)のシルバー文字盤はより貴重な存在に!?
2022年、IWCの新作として、マークシリーズの最新作「パイロットウォッチ・マーク20(マークⅩⅩ)」(以下「マーク20」)が発表されました。まだ、私の手元にはその新作があるわけではありませんが、その詳細は、メーカーホームページで確認ができます(こちら)。
マーク20はケース径が40㎜で、前作のマーク18(マークⅩⅧ)と同じです。そして、外観を見ると、フェイスデザインはやや変わりましたが、全体としては近いデザインで、“マイナーチェンジ”の域と言ってよいでしょう。最大の変更点はムーブメントで、マーク20はパワーリザーブが120時間のCal.32111になりました。また、防水性も6気圧から10気圧防水にスペックアップしています。価格については、7万円強のアップとなります(革ベルトモデル572,000円→643,500円)。
↑マーク18
さて、変更点の話はこのぐらいとさせていただき、ここからは、今後の展開について私の興味がある点を書かせていただきます。
それは、「おそらく生産終了になるであろう、マーク18の評価がどうなるか」という点です。
例えば、もしかすると展開次第では、マーク18のシルバー文字盤は貴重な存在になるかもしれません。
↑マーク18のシルバー文字盤は貴重になるのか!?
では、以降で説明させていただきます。
■「マーク18」と「マーク20」のラインナップを整理
今回の話の肝になる部分となるので、まずは、「マーク18」と「マーク20」のラインナップを説明します。
<マーク18>
※SSの一般モデルのみ
・黒文字盤×ステンレス
(革ベルト/メタルバンド)
・シルバー文字盤×ステンレス
(革ベルト)
・青文字盤×ステンレス
(革ベルト/メタルバンド)
※“プティ・フランス”モデル
<マーク20>
・黒文字盤×ステンレス
(革ベルト)
・青文字盤×ステンレス
(革ベルト)
ここで挙げたように、マーク18の基本は、「黒文字盤」、「シルバー文字盤」、「青文字盤」の3色展開でした。バンドも、黒と青文字盤には、革ベルトとメタルバンドの選択肢がありました。
しかし、現在のところ、マーク20は「黒文字盤」と「青文字盤」の2色展開のようです。バンドは、まだ革バンドタイプのみしかラインナップされていません。
つまり、マーク20の世代から、シルバー文字盤の生産がなくなりました。そして、現状では、メタルバンドの生産もなくなっています。
■マーク18のシルバー文字盤は貴重になる!?
先に紹介したように、マーク20の世代から、「シルバー文字盤」と「メタルバンド」がなくなっています。
個人的には、マーク20の発表時に、「メタルバンド」モデルが発表されなかった点は驚きでした。なぜなら、これまでのマークシリーズのモデルチェンジの際に、革ベルトとメタルバンドモデルは同時に発表されていたからです。今後、マーク20は“革ベルトモデルのみ”として展開するのか、“メタルバンドモデルが追加される”のかは、現時点で不明です。ただ、過去の実績では、マークシリーズのメタルバンドモデルは人気が高かったので、個人的にはメタルバンドは追加されるのではないかと予想しています。
↑マーク20にメタルバンドモデルは追加されるのか?
※画像はマーク18
そして、私としては、「シルバー文字盤」がなくなったことを重要視しています。なぜなら、パイロットウォッチであるマークシリーズは、伝統的に黒文字盤が主役で、“白/シルバー系のカラー”は希少な存在だからです。例えば、白/シルバー系の文字盤が存在するのは「マーク15」世代と「マーク18」世代のみです。
↑マーク15の白文字盤
歴史を振り返ると、「マーク16」世代が発表されたときに、白文字盤がなくなってしまいました。そして、「マーク17」世代でも、白文字盤は登場しませんでした。しかし、「マーク18」世代で、シルバー文字盤という形で登場して、マーク15の白文字盤に近い存在感を出してくれていました。
もし、「マーク20」で白かシルバー文字盤が発表されていたなら、「今後も、白/シルバー系文字盤は継続」という方向性が打ち出されたことになります。しかし現実は、残念ながら、マーク20で白やシルバー文字盤は登場しませんでした。これは、現状では、「白やシルバー系文字盤は継続しない」宣言に等しいのです。だから、私はこの件を重要視しています。
↑マーク18シルバー文字盤
もし、「白やシルバー系文字盤は継続しない」流れで行くのであれば、マーク18のシルバー文字盤は貴重な存在になっていくでしょう。もちろん、今後、マーク20以降でこの系統の文字盤が登場しない前提ですが。
■最後に
今回は、マーク20の登場によって、マーク18のシルバー文字盤が貴重になる可能性の話をしました。もちろん、メーカー側から見ると、シルバー文字盤の生産終了は、理由があって判断されたものでしょう。しかしそれでも、私は、1ファンとして、また白やシルバー文字盤が復活して欲しいと思ってしまうのです。
例えば、シルバー文字盤を愛好する人がいることの証拠として、下の、画像をご覧ください。
これは、過去に当社で買取をしたことのある個体で、「マーク18シルバー文字盤のメタルバンド仕様」です。実は、マーク18のシルバー文字盤にはメタルバンド仕様が存在しないので、これは後からメタルバンドが買い足された個体ということになります。つまり、革ベルトのマーク18を購入して、さらに、ステンレスのメタルバンドを別購入しているのです!これは、黒文字盤のメタルバンドモデルを購入するより、高い金額を支払うことになります。
この時計からわかることは、
「シルバー文字盤とメタルバンドの組合せが好きな人が存在する」
ということです。
このように、シルバー文字盤には全く需要がないわけではないと思います。是非、また白やシルバー文字盤のマークシリーズを作って欲しいです!
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Source: komehyo
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