若者の腕時計離れを阻止できないなら、お金持ちが腕時計を沢山買おう！腕時計はロマンだ！

2022年4月8日

Rich people should buy a lot of watches!

腕時計の機能は必要に応じて進化し、不必要になった現在は浪漫を追いかけている。多くのユーザーは100万円の腕時計でダイビングをしないし、カーレースで記録も測らない。機械式でやるから凄いんだよって腕時計ファンは言う。芸術だと言う。それは浪漫だ。

小さなお米に文字を書くのと同じ、瓶の中に帆船を組むのも同じ。凄い。凄いけれど不要な技術で浪漫なんだ。何でもできるアップルウォッチや、壊れないし止まらないG-SHOCKが現在の腕時計の頂点。次世代が買う腕時計がこの２つなら、機械式の未来は暗い。若者が離れる文化は廃れてしまうだろう。

この素晴らしい馬鹿みたいな浪漫を途絶えさせないようにお金持ちは腕時計を沢山買おう。

誰かが腕時計を買ったら、偉いぞ！よくやった！と褒めてあげよう。 SNSの端っこで妬んでないで、偉いぞ！って褒めてあげよう。

否定の声は大きく、肯定の声はなかなか届かない。良いねって思ってても声に出さないから。

マニアックで無駄な嗜好品と化す機械式腕時計を、わざわざ買った方には、ありがとうの声を届けよう。機械式腕時計趣味万歳！

Young people no longer buy watches.

さて、若者の時計離れだ。

時刻を知る術が無数にある現代、お金の使い道が高価な機械式腕時計と言う選択は、無駄であることは確かだし、そもそも若者には無駄を楽しめるほどの金銭的な余裕が無いのが原因の1つだと思う。

お付き合いをしている男性が結婚前に何百万円の腕時計を買ったんだ！と報告したら、どんな顔になるだろうか。

また、スポーツカーや高級時計などを所有すること自体が、あまり格好良いことではなくなっているのも原因の1つなんだろう。買えないからそんなこと言ってるんじゃないの？ってオジサンは思うけれど、実際に興味が無いらしい。

興味が無いとなると、興味を持てるようにしなくてはならず、機械式腕時計を所有することによる効果、体験、メリットを若者に伝えていくことが大事になる。メーカーでもユーザーでもね。

先日のスウォッチは売り方がまずかったけど、試みは良かったと思う。若者に訴求できたことが1番大きいし、これからムーンスウォッチが潤沢になれば多くの体験が拡まる。良いことも悪いことも話題になることがまず大事だ。他のメーカーでは出来ないことをやったのだから、腕時計ファンは素直に褒めようよ。年々腕時計の価格も上がり、更に入り口が狭くなったから、体験してもらうことが本当に難しいのだ。

時刻を知るのに月給の何倍も支払うのは無駄だと言うのは正しいし、高級品自慢は品がないと感じる気持ちもわかる。極力モノを持たない生活にシフトしているからね。それでも、若者が機械式腕時計に興味を持てる様にするには、どうしたら良いのだろうか？若者を無視して途上国の発展に期待した方が確実なのかな？日本以外で売っていった方が効率が良いけれど、それは寂しいと思う。

モテる腕時計なんて存在しないのだけど、本質的にセンスの良いアイテムを身につけている方には惹かれます。身だしなみや、生活スタイル、所作や話し方も同じですね。全てを含めて女性誌やメディアでこんな男性が良いわ！なんて活動を地道に啓蒙し続けたら若者にも届くかも知れない。

何だかんだで女性にモテたい衝動は多かれ少なかれあるはずだから。でも今は、若者にはモテや見栄での消費行動が無いんだって。

嘘だろ？でも若者にも、あ、憧れはあるよね？若者に憧れてもらえる様な腕時計ライフをオジサンユーザーが送るのはどうだろう。

我々オジサンがお手本となり、いつか腕時計を買いたくなる様な、尊敬される様な腕時計ライフを過ごすのが良いと思う。と言うことで、髪を切り痩せて健康的な身体を手に入れませんか？良い車、良い腕時計を所有していても、ボサボサ髪でメタボリックな腹部では格好も付かず尊敬もできません。

で、腕時計はほぼ男性だけの趣味だから良くない。老若男女楽しめるプロダクトとしてメーカーだけでなくユーザーも心掛けていくべきです。男性目線から同性目線へ。

さっきと言ってる事が違うんだけど、女性にももっと腕時計ライフを拡げていくならば、同性からの支持が必要だと思う。

女性も所得が上がり自分が良いと思うモノを自分のお金で購入できるようになったので、同性が素敵と思えるような男性目線ではないアプローチで拡げていって欲しい（マイカーでも独身女性の購入は伸び、独身男性の購入が減っているようです）。

女性にも浪漫はある。ロマンよりロマンスかな？なんて言うのはオジサンだけで良い。

少し話が変わるんだけど、韓国と日本の女性アイドルの違いと言う記事が出ていました。男性の理想の偶像である日本のアイドル（衣装はロングスカートだけど水着のグラビアもやる）に対して、世界的に評価されている韓国のアイドルは女性の憧れ（ガールクラッシュ）として、男性に媚びないスタイルで女性のファンが多いのだとか（衣装の露出度は高めだが水着のグラビアはやらない）。それが受けている。なるほどな、と。

オジサンには理解はできないことが増えていきますが、理解する努力を続けなくてはいけません。今はこういう時代です。男性用とか女性用ではなく、好きなものを自分で選んで楽しむのが最適解なのでしょう。そしてこうあるべきだ！を押し付けてはいけないのです。

若者に腕時計を買ってもらおう、楽しんでもらおうなんて思うことがもはやおこがましいのかな。若者の腕時計離れを阻止できないなら、お金持ちが腕時計を沢山買おう！腕時計はロマンだ！

あと30年もすれば日本より豊かな途上国が出てくるでしょう。我が子らが腕時計などを楽しめる状況ではなくなるかも知れません。技術革新で腕時計そのものが廃れてしまうかも知れません。そうならないように、このロマンを無くさないように、腕時計趣味を少しでも広く深く残しておけるように、拙い文字を書き続けます。

このブログを読んでくださった腕時計ファンの皆さん１人１人が、お互いの足を引っ張らず、楽しく健全に腕時計ライフを楽しむことで、次の世代にも良いイメージを与えていけるのではないでしょうか。