3本目のロレックスはサブマリーナーデイト 1984年印の16800

2007年、私の時計人生の転機の年だ。この時の「気持ち」が無ければ、このブログももっとオシャレだったのかも知れない。それについては次回に書こうと思う。

私は転勤生活から東京に戻ってきていた。そろそろ結婚かな?などと考える時期だったので、独身のうちでしか時計趣味など続けられないな、とも思うようになっていた。実際に結婚するのは翌年なのだが、それ以降十数年間自分の銀行口座に触れていない。所謂「お小遣い制」というやつだ。ご存知の方も多いと思うが、お小遣い制だと高級な腕時計なぞ買えるわけがなく、独身時代にヘソクる他ないが結婚式やら新生活にも当てがわれることで懐事情はお寒い限り・・・。手巻きのデイトナでも買って寝かせてれば良かったと思う。

新橋の土橋口近くにあったドン・キホーテのブランド品中古売り場で出会ったのはロレックス サブマリーナーデイト 16800。まったく腕時計など買うつもりは無かったが、198,000円の値札が付いたロレックスに興味が無い訳がない。しかしこの中途半端な時代の中古時計は人気が無かった。フチなしならプラ風防、フチありなら現行機じゃないと誰も見向きもしなかった。だから20万円以下でも売れ残っていたのだろう。香港で販売されたスタンプのある保証書だけが付属品だったが、日本ロレックスでオーバーホールをされたばかりでプラスポイントだろう。その代わりに針がルミノバ夜光に変わってしまっていて、コレは大きなマイナスポイントだった。だが買って使っていれば気に入るかも知れない。そう思い連れて帰った。手元にロレックスが無かったのも理由の一つだった。

2000年代では1980年のモデルは不人気だった、時計としても中途半端な時期だ(ムーブメントも過渡期だと言える)。デイトナやエクスプローラーは別だが、シードゥエラー16660、フチあり5513、エクスプローラーIIの16550(レイルやアイボリー以外)、GMTマスター16750、GMTマスターII 16760、そしてこの16800。今では出回りが少ない分、評価が高くなっているが、誰も着けていなかった。そしてトリチウムの枯れる時期でもあった。日本ロレックスでオーバーホールをする場合、光らなくなった針は問答無用で新しいものへと交換される。そして夜光の種類が変わってしまうのだ。

交換されてなければ、こんな表情だ。とても良い雰囲気だと思う。これで20万円なら文句は無かったのだが、オメガのスピードマスターの時もそうだが「気に入らないポイントが出てくると、手元に残したくなくなる」のだ。今の知識があれば、針をebayで購入し入れ替えたりすることもできたと思うが当時は思いつくことはなかった。

手元に最大数の時計があった。アクアノート、オーヴァーシーズ、クォーツのロイヤルオーク、そして色白な針のサブマリーナーデイト、イカサブ、ナビタイマー、そして着けずに見ているだけのスピードマスターだ。今思うのはここでストップして維持、結婚して時計の事なんか考えずにローテーションしていればどんなに良かったか。この次に出会う時計が、私の糧にもなったがやや後悔しているモデルだ。

1998年から始まった時計趣味も10年が経とうとしていたが、年を重ねるごとに時計を購入した時の記憶が薄まっている。思い入れが少なくなっていたんだろう。その時その時、リアルタイムで記録を残しておけば良かったと思うことが少し残念だ。しかしこのタイミングで書けただけでも良しとしよう。

 

初めての高級クォーツ時計はオーデマピゲ ロイヤルオーク 33mm
AUDEMARS PIGUET RoyalOak 33mm 56175ST.O.0789ST
クォーツの何が嫌だと言うと秒針の動きだ。カチッカチッと規則正しく動く秒針は、高級時計にそぐわないと思っていたからだ。知識の上っ面だけをかじっ…


23歳で買った初めてのロレックスについて思い出しながら書く
以前も1度書いたマイファーストウォッチ、今回はサラ・ミラー氏をリスペクトし少し深めに書いてみようと思う。

1998年 ROLEX Air-King 14000 U
1997年に放送され常に30%以上の視聴率を叩きだしたあのドラマ…


2本目のロレックスは中古で買ったエクスプローラーII 16570の白文字盤
ROLEX EXPLORER II 16570 K
初めての高級時計を購入してからと言うもの、どこか自分に自信が付いたような錯覚にとらわれる毎日を過ごしていた。同僚と飲むお酒の味も学生の時に無理やり飲み干してたものとはまるで違っていて…


初めて下取りを利用しジャガー・ルクルト Q1708470 を購入した
JAEGAR-LECOULTRE MASTER COMPRESSOR MEMOBOX 170.84.70(Q1708470)
機械式腕時計の定期点検を兼ねた分解洗浄(オーバーホール)は3年に1度、少なくとも5年に1度は行っておきたいと…


初めてヤフオクを利用し 初めてビンテージを購入した チュードル サブマリーナー 7021/0

1969年 チューダー プリンス
オイスターデイト サブマリーナー 7021
チューダー プリンス オイスターデイト サブマリーナー Ref.7021は7016と同時に登場したが、3時位置にカレンダー機能が追…


父親に買った オメガ 2503.52.00 アクアテラ レイルマスター
OMEGA “Rail-master” Seamaster Aqua Terra rail master 2503-52 co-axial chronometer
とくに高い腕時計が欲しいとは思ってなかったし、自分で使う腕時計は既にあ…


時計の師匠に勧められて買った初めての “BIG 3" パテックフィリップ アクアノート
Patek Philippe Aquanaut Automatic 34mm 5066A-001
所謂「おじさん」の趣味だった腕時計、当時はビンテージのライターとかライカなどのカメラもそうだろう。お金が掛かるという、それでいて女性には…


3本目のアンティークウォッチはブライトリング ナビタイマー 806
BREITLING 806 NAVITIMER 3rd Venus178
深く考えると一歩踏み出すことができなくなることもある。年を重ねてから思い返せば若いころの判断は恐ろしい。

2006年、再びヤフーオークションで魅力的な時計…


2本目のビンテージウォッチはオメガ スピードマスター ST105.003
OMEGA SPEEDMASTER  ST105.003 ED WHITE
お金持ちじゃなくとも思わず勢いで買ってしまうなんてことは誰でも経験があると思う。上野と御徒町の間の地域はアメ横と呼ばれていて多くの商店が並んでいる。古くからの…


2本目の “BIG 3”は バシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ ミディアム
VACHERON & CONSTANTIN OVERSEAS MIDIUM ST42050/423A 35mm
2006年、人生二度目の転勤で私は宮城県仙台市で過ごしていた。東北の冬は寒い、本当だった(2年過ごしたが大雪などに…

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