あらためて感じる ロレックスの実力

コロナ クライシスは瞬く間に世界経済を飲み込みました。時計相場は新品(並行)中古軒並み下落中です。ただ唯一2020年5月末時点でロレックスは相場が反発しています。今回はあらためて感じるロレックスのパワーの理由を書いてゆきます。

コロナ・クライシスでも落ちないロレックス相場

COVID-19危機

COVID-19危機

COVID-19の影響による経済危機で高級時計の売買相場は軒並み下落中です。経済危機による資金繰りのため個人で時計を売却する人が急増によるものと考えられます。
いつも以上に「ウリ」が増加した場合、時計に限らず相場は下落するのが通常です。ロレックス相場も当初は下落が続き、その後特定モデルで相場が上昇します。
いわゆる反発と呼ばれる現象です。これが起こる要因は相場の下降トレンドを見た財力のある人たちが、ここをチャンスと思い買い占めて相場を上げていると推定できます。ロレックスの相場ではまさにそれが起きたのです。
一時的に回復した相場ですが、これから先どうなるか、気になる人も多いはずです。時計の価格は景気以外の要因でもこれまで販売価格や売買相場が変動する歴史がありました。

日本ロレックス前の国内販売は?

時計を始めとする輸入ブランド品は昔から販売する国ごとに価格差がありました。その始まりはいわゆる為替相場による違いで、昔は経済格差により国ごとに「価格差」をメーカーは設けて販売していました。また関税もマチマチでこの違いも差を生む要因でした。
関税以外で国ごとの販売価格差を生む要因が関税と税金です。
しかし時代の流れと共にかつてどの国でもあった「贅沢税」、日本での「物品税」が廃止となっていきます。関税も自由貿易の発展と共に徐々に姿を消します。
1970年代日本ではロレックス の輸入は今のような「日本ロレックス」は無く、総代理店という専門商社が日本ロレックスの役割を果たしていたのです。これはロレックスに限らずスイス時計業界のほとんど専門商社を通じて国内の輸入販売の指揮をしていました。
ロレックスは他のスイス時計ブランドより早いタイミングで、日本法人「日本ロレックス」 を1980年に立ち上げます。その前身が「リーベルマン・ウェルシュリー」というスイスの輸入商社でした。
他の時計ブランドに先駆け、ロレックスが日本法人を早い段階で立上げたことは正解でした。国内の認知度は他のどの時計ブランドよりも高く、ロレックスに先見の目があったと言えます。

正規店と並行店、他のブランド、業界では?

多くのスキー季節のストレージ用のガレージでカスタマイズ...

多くのスキー季節のストレージ用のガレージでカスタマイズされた木製の壁マウントに絞首刑に。極端な冬スポーツ機器の自宅倉庫を取り扱い

今や時計では当たり前の「正規品」と「並行品」。この言葉が広まったのは80年代後半から90年代です。僕はロレックスに中古市場が発展した理由の一つにこの並行品が多かった事も要因だと考えます。
輸入商品に「並行品」があると、僕が初めて知ったプロダクトはスキー用品でした。僕の中学生から高校生頃にかけてスキー用品は高価で、ブーツ、板、金具一式を揃えた場合、10万円以上超えるブランドが大半でした。
冬スポーツのテーマ。グレーのタイルでスキー用具。タイポ...

冬スポーツのテーマ。グレーのタイルでスキー用具。タイポグラフィのための場所。

ところがある日ダイエー店内にパシフィックスポーツという会社で販売していた、フランスの名門ブランド「ダイナスター」のスキーを激安(半額)で購入したのです。店員から僕は格安の理由を「並行品」だからと、聞かされました。
正規品が高かった理由は日本の総代理店(商社)が流通を独占しており、価格もコントロールしていたからです。80年代後半に入ると自由化の波と共に正規ルート以外の手法で輸入される商品が増加します。それが先ほどのダイエーでのスキーです。
当時並行品は円高が進んだこともあって、多くの海外ブランドの商品が日本へ格安で並行輸入されました。その当時並行品はその価格差が大きく「ニセモノ」呼ばりされた事もあります。
その後しばらく総代理店と並行業者とのいがみ合いが続きます。しかし90年代の総代理店には別の変革の波が押し寄せます。それがグローバル化だったのです。

グローバル化で変化するビジネス、高級時計も大きく変わる

グローバルビジネス分析。データを分析するビジネスマン。

グローバルビジネス分析。データを分析するビジネスマン。

2000年を境に世界中のブランド企業はこぞって日本法人を立ち上げます。大阪市の御堂筋線に本社があるデサント社もかつては売上の大半をアディダス に依存していました。1998年に同社とアディダスのライセンス契約が終了してから経営危機が言われた事もあります。
グローバルネットワークの概念。日本地図と人々のグループ。

グローバルネットワークの概念。日本地図と人々のグループ。

ブランドの日本法人立上げはそれまでそのブランドでビジネスを行っていた会社からすると避けて欲しい出来事です。ロレックスも日本法人立上げ後、「リーベルマン・ウェルシュリー」はDKSHジャパンに吸収されました。ロレックスの日本法人設立時には抵抗があった可能性もありますね。
時計ブランドの多くがラグジュアリーブランドグループ傘下に加盟した時期もこの頃です。ロレックス はご存知の通り今もindependent(独立)を保っています。
ロレックスが業界再編の波に巻き込まれ無かった理由はさまざまです。今思えば前述の日本法人を早い段階で立ち上げたことは素晴らしい経営判断だったと考えます。世界中の他の国々でロレックス は当時どう経営判断を下したのか?今後調べみたいです。

さらに実力を裏付けできるデーターが

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経営判断に優れた手腕を発揮して、これまで世界的な経済危機をいくつも乗り越えてきたロレックス 。今回のCOVID -19による危機も問題無いと僕は考えます。
そしてご存知chrono24では今回のコロナ危機後のchrono24での売買データーが回復傾向にあると発表されています。世界最大のオンライン時計サイトの発表は心強いですね。今後ロレックス 含めて時計業界の底力に僕は期待します。
車のディーラーで幸せな成熟した黒人男性

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Source: 時計怪獣